技術など
A:中村建築設計事務所
C:加藤建築
「家型をつくる」
家型(切妻屋根の形)を水平の小屋梁なしで作る場合、我々は屋根頂部の金物とドリフトピンにて「へ」の字型を作る方法をよく使います。
「へ」の字に結合された2本の梁はこの金物により一体化し、あたかも1本の梁のような力の流れ方となります。
この方法は鉄板を切り出し、ドリフトピン用の穴をあけるだけなので、既製品でないにもかかわらず、コスト的にも技術的にもハードルは低く、何よりも天井が登り梁の高さまで取れるため空間的には最大限確保できる、といういいことづくめの方法です。
スパンや勾配により規格化してもいいかもしれませんね。
挿入鉄板。屋根登り梁頂部でこの厚み分のスリットを切ります。
ドリフトピン。通常は径12mmの既製品を使います。